三浦大根
三浦大根
三浦大根は、古くから日本で愛されているダイコンです。
サカタのタネから販売されていますが、
元々は三浦半島で栽培されていた品種です。
三浦大根には、どのような特徴があるのでしょうか。
また、栽培する時の注意点などもご紹介します。
[三浦大根]サカタのタネ
三浦大根の最大の特徴といえば、首から先端まで真っ白なことです。
現在の日本では、首の部分が緑色に染まる青首大根が主流です。
けれど、かつでは首も白い白首大根の方が主流でした。
三浦大根は、そんな白首大根の代表的な品種でもあります。
一般的なダイコンが、首からすらりと根が伸び、先端にかけてすぼまっていくのに対し、
三浦大根は首がきゅっと締まっていて、下がぷっくりと膨らんでいます。
他にも白首大根はありますが、形が特徴的なのですぐ見分けることができます。
また、三浦大根は、一般的なダイコンよりも大きいのも特徴です。
長さは40cm~60cmほどになり、重さは2kg~3kgと、
一般的なダイコンよりも一回り大きい印象です。
おでんにじゅわっと美味しい三浦大根
そんな三浦大根ですが、煮炊き物にした時に、本領を発揮します。
特におでんなど、つゆにつけて長時間煮込むような料理に使うと、
そのおいしさがよく分かります。
真っ白で柔らかなのに、肉質は柔らかすぎず、煮ても煮崩れを起こしません。
煮れば煮るほど、煮汁の風味をぐんぐん吸っておいしくなります。
また、生でもおいしく食べられるのも魅力です。
水分をたっぷりと含んでいるので、ダイコンおろしなどにするのがお勧めです。
ほどよい辛みと甘みのバランスが良く、鍋物や焼き魚などによく合います。
ダイコンおろしにも美味しさを発揮します!
■特徴
・三浦半島で栽培されていた白首大根の品種です。
・根の長さは40cm~60cm、重さは2kg~3kgほどになる大型のダイコンです。
・首が白い白首大根の品種で、首はきゅっと締まって下部の方に膨らみがあります。
・肉質は緻密で、生食にも煮炊きにも向きます。
・水分を多く含むため柔らかく、漬物やサラダ、大根おろしにお勧めです。
・煮物では、煮込んでも煮崩れしないため、面取りが不要で、味のしみこみも抜群です。
・根が長いため深くまで耕す必要がありますが、寒さに強くス入りも遅いです。
■栽培
・基本の育て方は、一般的なダイコンと同じです。
・根が深くまで伸びるので、30cm以上は必ず耕し、高畝にするなどの工夫が必要です。
・秋まき冬どり栽培の品種で、栽培期間がやや長めなので、肥料切れに注意します。
・一般的なダイコンと同様に、アブラムシなどの害虫被害が起きやすいので、
播種後には防虫ネットなどを設置して、飛来を防ぎます。
・寒さには強い品種ですが、霜が降り始めたら不織布をべたがけして霜よけすることで、
より生育が良くなります。
・播種から90日が収穫の目安となります。
・根が地上に浮き上がり、直径が7cm~10cmほどになったら収穫適期です。
・首が細く根が長いので、収穫の時は折れないように注意します。
・葉を持って引き抜くのが難しい場合は、横から掘り下げて収穫する方法もあります。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?